蜘蛛女のキス

大倉くん、いっけいさん、そして、舞台に纏わる関係者の皆様、本当に素晴らしい舞台をありがとうございました。

 

原作を読んだ時に感じた台詞量の多さと役柄の難しさ(ついでに言うと片仮名名の名前だと文章が読みづらかった。これ余談)。

 

どんな舞台になるんだろう?

初日の幕が開くまで、本当にドキドキしたし、あの緊張感は本当に言葉では言い表わすことは出来なかった。(ラジオで、そこらへんの話もしてくれてたけれど)

 

舞台は生物なんだ、というのを目の当たりにした。勿論主軸自体は変わらないのだけれど、ヴァレンティンもモリーナのお芝居も、どんどん変化する。

ヴァレンティンがモリーナへの情を感じ出す(アンタがキミに変わる境目)を考えてみたり…逆にモリーナがヴァレンティンへの愛情を感じ出すのはどこなんだろう?と考えてみたり…

 

考察が超絶苦手なので、答えはそっと胸の中にしまうけど。

 

ヴァレンティンが初めてモリーナに触れるところの一瞬の躊躇いとか、サンドイッチを作るときの表情とか…好きなシーン挙げたらキリがない。マルタへの手紙も…マルタへの想いがあんな伝わるなんて。モリーナに話しかけられた時のヴァレンティンの目が、今でも焼き付いている。

 

モリーナの苦しみ切なさにも涙打たれたし、本当いっけいさんのお芝居が圧巻だった。モリーナ、めっちゃ可愛いんだもん…好き!ってなるんだよ。凄すぎでしかないよね(語彙力ください)

そりゃあ、しんどいよ…疲れちゃうよね…って

モリーナと共に泣いた…マルタの話なんか聞きたくないよね、分かる…

そりゃあ、ヴァレンティンといたいよね…

死ぬって分かっていて、好きな男は好きな女がいて、でも、モリーナはきっと幸せだったんだろうな…

(最後の最後は、ヴァレンティンずるいな…って思ってしまった訳だけれど。敢えて言葉であらわさないが。それでも、好きな男の為に役立てるなら、幸せの形ではある。)

 

お芝居なんだけれど、場面転換も(ステージの転換というのか?)本当なくて、ひたすら監房でのやり取りなんだけれど…あんなのめり込んで見られるなんて。

 

ヲタクとしては、こんな姿見ていいの?ってシーンも沢山あったし、実際レポはそこがクローズアップされることも少なくなかったけれど、※1そこだけが取り上げられることが納得出来ない、最初から最後まで、美しい世界だった。

 

 

舞台中、初日から楽まで、ヴァレンティンの中の人を感じたのは、カテコくらいだったのだけれど…

千穐楽のガッツポーズからの挨拶は、確かに中の人だった。でも、それ以外はヴァレンティンとモリーナでしかなかった。

その日、その公演の100%で演じてるって前楽の日のラジオで話していたのを聞いて、本当頼もしく思ったし、やり切った!って思えるお仕事に出会えたのは、誇らしくも微笑ましくも、同じく社会人としては、羨ましくもある。

 

素晴らしい先輩方に囲まれ、演劇が嫌いにならないようにって…「またやりたい」って言葉が聞けて、本当に本当に嬉しかった。

 

本人が頑張らなければ勿論そんなこともないのは前提だけれど、最高の環境で初めてのお仕事に挑めたんじゃないか、と。

 

レギュラーに加え、メトロックのリハ、アルバム関連のお仕事もあって、それらを全て満点以上で世に出していて…

絶対に表に出さない努力が実を結んでいるのだろうと、本当見習わなきゃと思うところが沢山あった5月6月だった。

 

演出の鈴木さんの来週には(ヴァレンティンもモリーナも)いなくなるって書いていた時に、ロスが一気に襲ってきたのだけれど、千穐楽以降のロスが本当しんどい…

ふとした瞬間にヴァレンティンのモリーナのセリフが過ぎる。

でも、二度と(多分)会うことは出来ない2人…

ハムサンドとオートミールとコンデンスミルクとフルーツケーキを見たら、すぐにヴァレンティンとモリーナに会いに行きたくなる。

 

逆に中の人にヴァレンティンを探している今日この頃。

 

こんな素敵な気持ちにしてくれて、本当にありがとう。

また、違う姿な中の人を見られる日を楽しみにしています。

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※1 初見の際はa●anを超えた衝撃ではあった。